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zoom RSS 山田洋次「家族はつらいよ」はつらいよ

<<   作成日時 : 2016/04/17 12:34   >>

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 16年、松竹。松竹創立120周年記念作品のひとつなんだそうな。
 なんだか、心が弱っているとき(笑)どっかんどっかんの、ハリウッドアクション映画は、ちとしんどい。
 ということで、そういうときに、毒にもクスリにもならない山田洋次作品が、たまたまあったので(笑)見に行きました。
 ホントーに、微温的で(笑)弱った心にも、低刺激(笑)で、うれしい。おかゆみたいな映画(笑)。
 こういう弱った心の日に、傑作なんて、見たくないよなあ、という心の欲求にもド・ストライク。さりとて、むかむかする駄作でもいかんよね、というときに、まあほどほどのプログラムピクチャアが、あることの幸せ。
 そうなんだよね、それがプログラムピクチャアというものでは、あるんだなあ、としみじみ。
 おもしろい、といえば、おもしろい。
 つまらない、といえば、つまらない。
 そういう映画も、大事なのよ(笑)。

「家族はつらいよ」 <Movie WalkerHPより>
巨匠・山田洋次監督が『男はつらいよ』シリーズ以来ひさびさに手がけるコメディ。突然の両親の離婚問題に揺れる子供たちら8人が繰り広げる騒動を描き出す。橋爪功と吉行和子が離婚の危機を迎えた熟年夫婦を演じるほか、西村雅彦、夏川結衣といった『東京家族』で一家を演じた8人のキャストが再集結し、別の家族を演じている。

 そして、今回の山田脚本は、ある意味小津を真似た、「あてがき」をしようという発想だと、思う。
 といっても。
 吉行和子の役は、なくなったイケメン流行作家を兄に持つ妹、とか、ニヤニヤ笑いのドクターに笑福亭鶴瓶とか、まあ、ホントにショーもない、あてがきともいえないようなあてがきで。
 うなぎ屋の出前持ちが寅さんの歌を歌ったり、吉行が通うカルチャースクールに、山田の「東京家族」上映会ポスターが張ってあったり、橋爪の部屋のTV前に「男はつらいよ」のDVDが何枚もあったり、まあこういうのを、山田はくすぐりと思っているのかもしれないが。
 うーん、芸のないくすぐりは、くすぐりとは、感じられんのだよねー。

 本作の大美点は、橋爪功大ワンマンショー! 少なくとも日本アカデミー賞には、確実に主演男優でノミネートされるだろう。
 いやあ、橋爪が、こんなに芸達者だとは、知らなかった!
 そのかるみのある演技、時に頑固親父、時にちゃらい笑いの軽薄親父、硬軟自在の演技で、楽しませてくれる。こんな、味な演技が出来る方とは、思いもしませんでした、と、お見逸れの土下座(笑)。
 蒼井優の演技力がすばらしいのは当たり前だが、その恋人・妻夫木聡の「古典的二枚目」ぶりもグッド。
 板についた時代錯誤。

 で、吉行和子だが。うーん(笑)。吉行和子は、二十代前半の新人の頃から、味も面白味もまったく感じない女優さんで。清楚な若い女優さんなら、格別の演技も格別の魅力もなくても、それなりにスクリーンで輝けるのだが、そういうオーラが、一切、なかったように、思う。
 往時の日活良心派映画で、若い娘の特権をまったく生かしきれていない謎の女優さんなのであった。
 これまた当時の日活娯楽映画で、姉御肌のいい女を一手に引き受けていた感のある渡辺美佐子と並ぶ、ぼく的に日活二大どうでもいい女優なのであった。
 本作でも、当然のように、なんの輝きも、ない。年をとってもとらなくても、なんの輝きも、ない。
 ファンの皆様、ごめんなさい。反論、お待ちしております。

 なお、家族全員集合の家族会議のために、
家族7人分のうな重上を夏川結衣が頼む→
義弟・妻夫木の彼女・蒼井優が来宅、当然一人分足りなくなる→
たぶん、一人分の追加があるべき→
義父・橋爪が倒れ、食事会自体が、崩壊

 ここら辺の「喜劇としてのおいしい展開」が、まったく回収されもせず、ああダメだなあ、と。
 ラスト近くに、橋爪がTVで小津「東京物語」を見ている、って、いったいこれまで何人が「東京物語」を見ているんだ、何の工夫もなく、小津に頼るのは、いい加減やめていただきたい。
◎追記◎実は、本作で一番笑ったのは、

吉行「マミヤノリコさんね。ノリコはどういう字?」
蒼井「ケンポウのケンです」

 うわっ(笑)。小津がらみでマミヤノリコといえば、ふつう紀子以外は考えられないのだが、さすが九条狂(笑)。どんな小さいスペースにも、ボールを突っ込んでくるなあ(笑)。
 近年永遠の左翼キャンペーンガール吉永小百合とのコラボで、ヒット作、話題作を作ってきた山田だが、本作では、珍しく左翼臭がないと、安心していたのに(笑)。
 まあ、トイ民主主義的な家族会議なるものにも、そしてその民主主義的な集まりのなかで「実質的」な家長・橋爪が心筋梗塞で倒れるという願望的暗喩にも、左翼臭はありありなのだが(笑)。
 腐っても左翼。すずめ百まで左翼忘れず、というところか。


『家族はつらいよ』 予告編

山田洋次監督「大笑いして見てもらえる」橋爪功らキャストが集結! 映画「家族はつらいよ」完成報告会見1

SMAP×SMAP 2016年2月29日

妻夫木聡&実力派俳優が来店で意外…!橋爪功の不器用な愛情表現が暴走して…中居も本­気で照れる?▽新ライバル登場!PちゃんvsGちゃん!?▽冬の女王・広瀬香美

 橋爪(なんと成瀬!)、吉行、妻夫木、蒼井のデヴュー作フッテージが出てくるのも、お楽しみ。トークでも、橋爪最高だ(笑)。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

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